明治12年早春、長崎県外海の出津という村に、フランス人宣教師ド・ロ神父がやって来た。そこで最初に目にしたのは、あまりに貧しい人々の暮らしだった。「なんとかしなくては…。そうだ、村びとが仕事を持って自立すること!」やがて神父は、出津の娘たちと村びとの協力を得て、農業、医療、教育、井戸掘り、そうめん作りなど、さまざまな福祉活動で偉業をのこした。
美しく力強い文と、愛情あふれる挿絵が、優しさと信仰をもって助けあいながら貧しさを乗り越えて生きる人びとの姿を鮮やかに描いている感動の書。1985年に旺文社から発行されたものの文庫化。
●もくじ
第一部 山の上のマリアさま
紺屋のおシゲ
貧しい村
出津の女部屋
機織り
助けた娘
堆肥をまくマリアさま
第二部 灯をかかげる娘たち
有田焼の花びん
水くみミッシャー
ド・ロさま井戸
子部屋のブランコ
弟
赤腹さわぎ
第三部 村に天主堂が建った
水車小屋
ド・ロさまそうめん
愛馬ブチョ
万助山の官林
天主堂の敷地
天主堂が建った
あとがき
著者:岩崎京子
絵:田代三善
判型:A6判 並製
ページ数:208ページ
ISBN:978-4-7896-0731-5
発行:女子パウロ会
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