本書は、旧約と新約の両聖書のうちにある「救い」の思想を素描き、「教会の外に救いはない」という表現についての解釈史をたどり、その後、キリスト教に特徴的な“救いの三位一体的構造”について著者の試論を述べる。とりわけ、聖霊のペルソナとしての理解と、神と人びととの交わりという、救いの現象に目を向ける。
○主な目次
序論
第1部 人々の救いと教会-見える教会の象徴性と救いの普遍性
「教会の外に救いはない」という命題の成立及び解釈史
第2部 人々の救いと三位一体の神―救済史的三位一体の神による包括的救いの展望
I 聖霊のペルソナについて
II 神と人々との我々
III 三位一体と多元主義
総括と展望
著者: 鳥巣義文
判型: 四六判並製
ページ: 314
ISBN: 4-88382-068-8
発行: 新世社