日本語による初の入門書！
　新約聖書における旧約引用の主たる出典となった「七十人訳聖書」。なぜキリスト教はその最初期からこのギリシア語訳旧約聖書を重要視してきたのか？　その成立過程を史料に基づいて説明し、ヘブル語聖書や他のギリシア語訳旧約聖書などとの比較を通してテキストの特徴を明らかにする。

●目次
第１章　ユダヤ教とキリスト教におけるディアスポラと七十人訳聖書
第２章　ユダヤ教とキリスト教におけるユニヴァーサリズム（普遍主義）と七十人訳聖書
第３章　七十人訳聖書の背景としてのヘレニズム時代とローマ帝国
第４章　プトレマイオス王朝支配下のアレクサンドリアにおけるモーセ五書のギリシア語訳の開始と成立
第５章　七十人訳聖書以外のギリシア語訳旧約聖書
第６章　オリゲネスとヒエロニュムス
第７章　七十人訳聖書と新約聖書
第８章　七十人訳聖書の諸特徴
第９章　七十人訳聖書とキリスト教
第10章 七十人訳聖書の伝承と最近の研究状況

著者：土岐健治
判型：四六判　上製
ページ数：260ページ
ISBN：978-4-7642-6986-6
発行：教文館