すずらん咲く丘、畑に響く鐘の音。修道女は仕事の手を止め、そして祈る。
――いまから50数年前、祈りと労働の修道生活を描いたスケッチ集
このスケッチ集は、北海道の函館にあるトラピスチヌ修道院の生活を描いた絵と文章を一冊にまとめたものです。トラピスチヌ修道院はいまから120年近く前、1898年(明治31年)にフランスからやってきた8人の修道女によって設立された日本で初めての女子観想修道院です。
スケッチが描かれたのは1960年代から1970年代にかけて。「禁域」と呼ばれる囲いの中で、朝は日の出前の午前3時に起床し、神に祈りを捧げ、田畑に出て汗を流す――修道女たちはそうした「祈り、働け」の生活を実践していました。ふだんなかなかうかがい知ることのできない修道生活の様子を、修道女が自ら描いたのが本書に収められたスケッチの数々です。豊かで、温かく、そして明るい空気にあふれた修道院の生活をぜひご覧ください。
著者:天使の聖母 トラピスチヌ修道院
版型:B5判ヨコ 並製
ページ数:132ページ
ISBN:978-4-7505-1471-0
発行:亜紀書房
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