著者は初期の『エンキリディオン』(1504)や『パネギュリクス』(同)から晩年の『教会和合修繕論』(1533)や『エクレシアステス』(1535)に至る著作を通して、歴史的、思想史的観点からエラスムスの政治思想を考察する。欧米でもエラスムスの政治思想は軽視あるいは黙殺されてきたが、本書はマキアヴェッリやトマス・モア、カルヴァンに代表されるルネサンス・宗教改革期の政治思想史理解に新たなページを開くとともにエラスムスの全体像に迫る意欲的な作品である。
●目次
序論
第1章 ブルゴーニュ公国とエラスムスの君主論
第2章 中世の継承者としてのエラスムス―1520年代の論争を通して
第3章 エラスムス『リングア』における言語と統治―功罪と規律
第4章 エラスムスにおける善悪・運命・自由意志
第5章 エラスムスにおける「寛恕」と限界
第6章 エラスムス政治思想における「医術」
結論
著者:河野雄一
判型:A5判 上製
ページ数:227ページ
ISBN:978-4-86285-248-9
発行:知泉書館
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