悲愛(アガペー)を生きたイエスの生涯と重なる法然の生涯を描く『法然』 と、井上神父のテレーズ論、キリスト教の日本文化内開花(インカルチュ レーション)のための礎石となる論考6本を『風の中の想い』より収録。
カトリック作家・木崎さと子と、音楽評論家・遠山一行のエッセイも収める。
●目次
『法然―イエスの面影をしのばせる人』
少年法然、求道の危機
地獄の恐怖と苦悩からの解放
浄土と神の国
子を思う母のまなざし
随喜の涙
寺院をもたぬ法然とイエス
門弟たちへ自戒自粛を求める「七箇条起請文」
諸宗教の共存・共生の原理
弟子たちから裏切られる法然とイエス
遊女・娼婦の救い
墨染の衣で生きぬく
あとがき
『風のなかの想い―キリスト教の文化内開花の試み(抄)』
風のなかの想い
一 砂漠の宗教と湖の宗教―ユダヤ教とキリスト教
二 悲愛とものの哀れ
三 汎在神論としてのキリスト教
五 神のかいた二冊の書物―新約聖書と自然
六 自然と手をつないでの祈り
七 救いの神秘の表現について
リジューのテレーズをめぐって
一 母性原理の強い神の把握
二 母なる大自然の中の小さな花としての自己把握
三 小鳥の詩のごとき、おのずからの祈り
《寄稿エッセイ》「リジューの聖テレーズと井上洋治師」(木崎さと子)
《再録エッセイ》「私の信仰」(遠山一行)
風の招きによって出会うもの(若松英輔)
解題(山根道公)
著者: 井上洋治
編者:山根道公
解説:若松英輔
判型:A5判 上製
ページ数:248ページ
ISBN:978-4-8184-0958-3
発行:日本基督教団出版局
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