東日本大震災と原発事故によって人間の尊厳が鋭く問い直された。その答えを求めて展開されたオリエンス・セミナーの実りをまとめた一冊。
東日本大震災と原発事故によって喚起された「生きる意味」という愚直な問い。その答えを示すことこそが、「宗教」である。グローバル化に伴う経済格差、労働のあり方、宗教の役割など――危機にさらされている人間の救済の道を探る。
●目次
序 「生きる意味への問いかけ」がなされる場をめぐって/鶴岡賀雄
I 問いかけとしての東日本大震災
第1章 東日本大震災と宗教/中下大樹
第2章 宗教と社会と自治体の災害時協力/稲場圭信
第3章 東日本大震災に思うこと/佐藤純一
第4章 脱原発の倫理――キリスト教の視点から考える/久保文彦
II 社会への問い
第5章 何のために働くのか/神谷秀樹
第6章 グローバル化する経済の中の人間――農の営みから労働の意味を探る/勝俣 誠
第7章 私たちの社会に希望はあるか?――3・11後に明らかになった日本社会の現実を踏まえて/宮台真司
III 生への問い
第8章 関係の倫理学――交わりへの内在と超越/清水正之
第9章 宗教が医療・医学に果たした役割、果たすことが期待されている役割/加藤 敏
第10章 V・フランクルのロゴテラピー――「人生の意味」についての基礎理論/桑原直己
IV 人生に意味を与える道としての霊性
第11章 「神の子となる」――カルメルの霊性と共に/九里 彰
第12章 「おかげさま」の言語化と生き方による霊性化/中野東禅
第13章 エディット・シュタイン『十字架の学問』への道とその霊性/釘宮明美
「あとがき」にかえて/桑原直己
編者:清水正之、鶴岡賀雄、桑原直己、釘宮明美
判型:A5判 並製
ページ数:312ページ
ISBN:978-4-87232-100-5
発行:オリエンス宗教研究所
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