東京の浅草、神田、大森、本所のカトリック教会で50年余りの司祭生活を送るベテラン神父が披露する教会裏話。
私の司祭生活は、1939(昭和14)年3月21日の叙階式の日から始まりました。東京教区のカテドラル、戦災で全焼してしまった美しい聖堂での叙階式は、50年たっても忘れることのできない懐かしい思い出です。東京教区の3人とサレジオ会の2人が、ペトロ・土井辰雄大司教の司式で叙階されたのです。5人のうち2人は既に神に召されて帰天しましたが、3人は元気で金祝を迎えることができました。夢のようです。(本文より)
著者: 下山正義
判型: 文庫判
ページ: 248
ISBN: 4-88216-082-X
発行: 聖母の騎士社