富も栄誉もかえりみず、ひたすらイエス・キリストへの信仰を貫いた戦国武将の気骨ある一生を描く感動物語。
高山右近は、「キリシタン大名高山右近」といわれているが、彼の偉大さはその大名の資格にではなく、彼の完璧な信仰生活にある。海老沢有道博士は、右近について次ぎのようにいっている、「他領を侵し、覇を唱えるのが英雄というならば、彼は戦国の敗残者の一人にすぎないであろう。しかし彼の敗残は、人生の勝利の姿であり、彼こそ身を以て、人間として生きた英雄であった。
著者: フーベルト.チースリク
判型: 文庫判
ページ: 392
ISBN: 4-88216-129-X
発行: 聖母の騎士社