人間の歴史の中で,イエスの母マリアほど,あらゆる時代,あらゆる民族の中で愛された女性はいないのではないかと思う。もちろんそれは,マリアの子どもイエス= キリストへの愛が,人々を母マリアにも愛着させるのである。だがマリアの場合,親子関係が同時に救い主なる神と救われるべき人間の一人という,救いの恵みの関係にある。したがってマリアには,イエスの母としての敬愛以上に救いの恵みに満たされた者に対する敬愛があり,イエスの救いの尊さに目覚める人が増えるにつれて,マリアに対する崇敬が高まっていくのである。
●目次
序論・マリア崇敬の前提
第1章 聖書とマリア
最近のマリア研究について/新約聖書におけるマリア崇敬/マリア崇敬におけるマリアの生涯/福音書のマリア神学
第2章 教会とマリア
マリア神学の基本/カトリック教会の歴史とマリア/マリア信仰の神学的要素
第3章 現代人のマリア
マリアの信仰について/マリアの沈黙/主のしもべマリアと女性論/マリアの物語と倫理
第4章 歴史と終末からみたマリア
神の母マリア信仰の歴史/マリア神学と終末的完成
第5章 マリア崇敬の主なテーマ
マリアの処女性と母性/イエスの死とマリアの祈り
第6章 マリア崇敬の現状
祈りにおけるマリア崇敬/教会の働きとマリア信仰体験
第7章 二一世紀のマリア研究
神の恵みなるマリアの使命/新しいマリア解釈と展望
著者:吉山 登
判型:新書判 並製
ページ数:200ページ
ISBN:978-4-389-42142-7
発行:清水書院
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