古希を迎えた修道士がテレビのドキュメント番組に取り上げられた。さまざまな出会いを織り込んだ随想。
なぜ、人を許せるのか。なぜ、和解なのか。それは、お互いが、「人間で」あること、同じ人間であることを、意識するからではないか。時は流れて、四季を招く。だが私は「いつまでも春」の気持ちで居たい。うららかで、やさしく、明るい春の日差しを受けている心境で、残されたこれからの人生を歩みたい。(「あとがき」より)
著者: 小崎登明
判型: 文庫判
ページ: 249
ISBN: 4-88216-175-3
発行: 聖母の騎士社