長い伝統につちかわれた長崎の教会をめぐる話題を追って。地元文芸誌に発表したエッセイ集。
世人はこの方を毒舌家と呼ぶ。その呼名も人様々で、「中島神父様」は当然としても、「万里神父様」「万ちゃん」、より近い人は親しみを込めて「爺」と呼ぶ。ぼくは敬愛を込めて「爺さん」と呼ぶことにしている。もっとも、ご本人の前に出ると、畏まって恭しく「神父様」と呼んでいる。何十年経っても怖い人だからである。(本文より)
著者: 水浦久之
判型: 文庫判
ページ: 247
ISBN: 4-88216-179-6
発行: 聖母の騎士社