現代では、疲れて生きる理由がないと感じている人が少なくない。生き甲斐を探究する哲学と生き甲斐を養う信仰心を取り戻す必要がある。
ときに哲学は理屈、宗教は阿片と人は言う。遺憾ながら、多くの哲学と宗教の営みについてそれが当てはまると認めざるを得ない。しかし、哲学は行き方であり、宗教心は行き方の根幹であり、人に希望をもたらすはずのものであると私は言いたい。残念ながら哲学の心を理屈で台無しにするのは専門家や学会の哲学であり、宗教心を窒息させてしまうのは制度や教義としての宗教である。(「まえがき」より)
著者: ホアン・マシア
判型: 文庫判
ページ: 318
ISBN: 4-88216-227-X
発行: 聖母の騎士社