結婚の神秘に関わるすべての司祭、カテキスタに。
聖職者、修道者、教会共同体そして教会法務担当者にとって婚姻訴訟という教会の救いの手立てをますます有益かつ的確に用いるための実務マニュアル。
●目次
はじめに
第1部 カトリック教会における婚姻無効宣言訴訟
序
第1章 婚姻の無効原因
第2章 判決文の構成
第2部 ローマ控訴院の判例とその適用 各無効要因における判決の構成要素
2.1 事案の概要
2.2 偽装
(A)全面的偽装(1101条)
秘跡的尊厳性の排除(1055条1項)
(B)部分的偽装(1101条、1055条、1056条)
婚姻の不解消性―秘跡の善の排除(1056条)
子供の善の排除(1055条)
忠実の善(単一性)の排除(1056条)
夫婦の善の排除(1055条)
2.3 条件(1102条)
2.4 錯誤(1097条-1099条)
(A)人に関する錯誤(1097条1項)
(B)人の性状に関する錯誤(1097条2項)
(C) 詐欺による錯誤(1098条)
(D) 法律上の錯誤(1099条)
2.5 強制と恐怖(1103条)
2.6 婚姻契約を締結する能力の欠如(1095条1-3号)
a)理性の働きが十分でない者(1095条1号)
b1)判断力に重大な欠陥を有する者(1095条2号)
b2)精神的感情的な未成熟により判断力に重大な欠陥を有する者(1095条2号)
c1)婚姻の本質的義務を担い得ない者(1095条3号)
c2)夫婦の性生活に関する婚姻の本質的義務を担い得ない者(1095条3号)
2.7 交接不能(1084条)
2.8 方式の欠如(1160条)
第3部 ローマ控訴院ならびにローマ教区裁判所の判例
序
(偽装)
判例1 ローマ控訴院判決(1998年1月22日)子供の善の排除
判例2 ローマ控訴院判決(2003年10月21日)忠実の善(単一性)の排除/秘跡の善の排除
判例3 ローマ控訴院判決(2002年10月25日)秘跡の善(不解消性)の排除/本質的義務遂行能力の欠如
判例4 ローマ控訴院判決(2007年6月1日)秘跡の善(不解消性)の排除
判例5 ローマ控訴院判決(2007年4月27日)子供の善の排除
判例6 ローマ控訴院判決(2009年10月8日)秘跡の善(不解消性)の排除
(条件)
判例7 ローマ控訴院判決(2006年5月19日)
(錯誤)
判例8 ローマ控訴院判決(2002年11月21日)不解消性に関する錯誤
判例9 ローマ控訴院判決(2002年7月19日)相手の性状に関する錯誤
(詐欺)
判例10 ローマ教区裁判所第一審判決(2010年3月5日)
(強制と恐怖)
判例11 ローマ控訴院判決(1991年2月21日)
(判断力の重大な欠陥・本質的義務遂行能力の欠如)
判例12 ローマ控訴院判決(2005年6月16日)判断力の重大な欠陥・本質的義務遂行能力の欠如
判例13 ローマ控訴院判決(2008年4月18日)判断力の重大な欠陥・本質的義務遂行能力の欠如/子供の善の排除
判例14 ローマ控訴院判決(2012年1月20日)判断力の重大な欠陥
(交接不能)
判例15 ローマ控訴院判決(1999年11月18日)
付録
自発教令『寛容な裁判官、主イエス』に基づく婚姻無効訴訟の流れ
主な参考文献
あとがき
編著:田中 昇
翻訳・監修:高久充+ダニエル・オロスコ+田中昇
判型:A5判 並製
ページ数:578ページ
ISBN:978-4-907991-59-3
発行:教友社
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