2018年から2019年にかけ行われた、「十戒」「主の祈り」をテーマとした連続講話を収録。十戒は神との対話、隷属からの解放である自由への道だと説き、キリスト者の祈りは「アッバ」の一言を心に抱くだけで深められるのだと教える。愛である神と人間の関係についてのカテケージス。
主の祈りの後半は、全体が一人称複数になります。「わたしたちの日ごとの糧をお与えください、わたしたちの罪をおゆるしください。わたしたちを誘惑におちいらせず、悪からお救いください」。空腹をいやすために食べ物を手に入れるといった、人間のもっとも基本的な欲求にも、すべて複数形が用いられています。キリスト者の祈りでは、自分のために食べ物を願う人はいません。わたしに日ごとの糧をお与えください、ではなく、わたしたちにお与えください、すべての人のために、世界の貧しい人皆のっためにお与えくださいと、御父に嘆願する祈りです。(――本文より)
●目次
はじめに
十戒
全きいのちへの願望
神との契約を続けるための「十のことば」
神の愛はおきてに先行し、おきてに意味を与える
「わたしをおいてほかに神があってはならない」
偶像崇拝
神の名を尊びなさい
安息日(一)
安息日(二)――解放の預言
あなたの父母を敬いなさい
殺してはならない(一)
殺してはならない(二)――イエスの教え
婚姻(一)――姦淫してはならない
婚姻(二)――夫婦の召し出しはキリストのうちに完成を見る
盗んではならない
「偽証してはならない」
人の配偶者を欲してはならない、人の財産を欲してはならない
キリストにおける新たなおきてと、聖霊に従った願望
主の祈り
わたしたちにも祈りを教えてください
信頼して願い求める祈り
山上の説教の中心
たたきなさい。そうすれば、開かれる
アッパ、父よ
わたしたち皆の父
天におられる父
み名が聖とされますように
み国が来ますように
み心が行われますように
わたしたちの日ごとの糧をお与えください
わたしたちの罪をおゆるしください
わたしたちも人をゆるします
わたしたちを誘惑におちいらせないでください
悪からお救いください
どこにいても、御父に祈りなさい
過越――試練にあっての父への祈り
著者:教皇フランシスコ
編訳:カトリック中央協議会事務局
判型:A6判 並製
ページ数:224ページ
ISBN:978-4-87750-226-3
発行:カトリック中央協議会
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