戦国期末から江戸初期まで、約一世紀にわたり日本に滞在し、キリスト教の布教を行なったイエズス会の宣教師たち。彼ら西洋人は、日本の権力者をどのように見ていたのか。活動に関する膨大な書翰や報告書に記された「国王」などの語句に注目して分析。権力者の移り変わりを目の当たりにした、実体験に基づく日本国家観、権力者観を読み解く。
●主な目次
西洋人の日本人観―プロローグ
イエズス会の日本情報
イエズス会が伝えた記録/イエズス会書翰の権力者情報
日本布教開始期の権力者観
ザビエルの「日本国王」観/日本の「国王」とは
畿内布教期の権力者観・国家観
イエズス会の畿内布教/畿内布教期の権力者情報/権力者に対する表記/畿内布教期の国家観
イエズス会の天下理解と朝廷理解
信長との出会い/イエズス会の秀吉観/「天下」=君主国
王権論の可能性
イエズス会の捉えた「王」/日本の王権のかたち
イエズス会がみた中近世移行期の日本―エピローグ
あとがき
著者:松本和也
判型:四六判 並製
ページ数:234ページ
ISBN:978-4-642-05908-44
発行:吉川弘文館
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