アジア・太平洋地域には、長い歴史と偉大な伝統、複雑な社会構造と多種多様な民族、言語があると同時に、貧困、争い、抑圧によって、苦しみ傷ついている人たちが無数に存在しています。また、その一方で、培ってきた愛と知恵は、世界の希望です。本書は、テレビや新聞では見えてこない アジアの姿を教えてくれます。
●目次
第一部 アジア・太平洋の人たちからもらった愛と知恵
村の再生に乗り出した、もと出稼ぎ労働者たち
マレーシアの森でアイデンティティを模索するオランアスリ
極貧と複雑な社会状況のなかにあっても、なお人のために
ヒマラヤのふもとで、自立を夢見る女性たち
オーストラリアの大地に生きるアボリジニー
内戦・虐殺を経験したアンコールワットの国カンボジア
ロシアの大地に生きる韓国・朝鮮の人たち
あきらめない、石割カーストの子どもたち
自分たちの手でいのちの水を
国際化の名のもとに、ますます食いものにされる女性たち
台湾で展開する外国人労働者との連帯
ヒンズーの神々が生きている島・バリ
冷戦・内戦を越えて、黄金の三角地帯に生きる少数民族
東北タイ出身者の声なき叫び
スマトラ島に拡張するプランテーションと追い出される野生動物
第二部 アジア・太平洋の人たちにみた涙と笑顔
二十六民族が生きる中国雲南省
アロハ・スピリットのかなたに
ガンディーのようでありたい
強者のエゴイズムのかげに
波照間島から聞こえた、平和へのメッセージ
北東アジアの先住民族を思い
独立を勝ち取り国づくりをはじめた東ティモール
世界から忘れさられたインドシナの国境地帯は今
竹芝桟橋の南方千キロに浮かぶ小笠原諸島
四十年を超えるきびしい軍政下にあっても、笑顔の美しいミャンマーの人たち
あとがき
著者: 山口道孝
判型: B6判並製
ページ: 200頁
ISBN: 4-7896-0586-8
発行: 女子パウロ会