あなたの そばに リベカは いかせんか?
今から2000年前、ベツレヘムの町はずれに、おばあちゃんと孫むすめのリベカが住んでいました。リベカは仲よしのやぎのメルルと遊んだり、おばあちゃんの機織の仕事を手伝ったりしていました。
ある日、おばあちゃんが病気になりました。そこでリベカはおばあちゃんに代わって布を織りました。それを町の市場に売りに行きました。でもなかなか買ってくれる人はいません。
そして、リベカが心細くなっていたとき、おなかのおおきな女の人から声をかけられその白い布を買ってもらい、籠いっぱいのパンと糸をもらいました。そのおなかのおおきな女のひとはマリアさま、一緒にロバをつれていた人はヨセフさまでした。
そして、その白い布は、その日うまれたイエスさまをつつむことになりました・・・。
現代にも親の事情で、お年寄りと暮らし、さびしくても笑顔と優しさを忘れず、健気に生きる子どもたちが大勢います。そんなリベカを応援したくて書いたお話です。いつか、いつか、神さまの声を、マリアさまのやさしい呼びかけの声を、リベカたちは聞くことができるかもしれない。(作者)
著者: 今岡まち
絵: 矢野滋子
判型: B5判変上製
ページ: 24
ISBN: 4-8056-1504-4
発行: サンパウロ