「ウクライナをはじめ、戦火のやまない国々の人びとを想うとき、日本の教会の多国籍化を考えるとき、この本の持つ意味合いも異なって来るような気がします。ぜひ、一人でも多くの方に読んでいただきたいと切望しています。」(推薦/梅村昌弘・横浜司教)
どこか懐かしく、まるで香部屋のほのかな香りがするような、そんな李基憲(リ・キホン)司教の信仰エッセイである。在日同胞人の司牧で出会った忘れ得ぬ日本の人たち。また朝鮮半島における離散家族出身者として、痛切な望郷の想いを抱く李司教であるがゆえに、日本において懸命に暮らす同胞の人たちに寄せる深い共感と愛情。本書は、一人の司牧者の魂のメモリアルである。
著者:李 基憲(リ・キホン)
訳者:マグダラのマリア真理、具 軟和(グ・ヨナ)
判型:B6判 並製
ページ数:164ページ
ISBN:978-4-8056-6327-1
発行:サンパウロ
<著者略歴>
李 基憲(リ・キホン ペトロ)
1947年、現在の北朝鮮・平壌に生まれる。朝鮮戦争の勃発に伴い、1951年、四歳のときに家族で韓国に脱出。同国で成長する。1975年、ソウル教区から司祭に叙階。1990年から1995年まで日本に派遣され、「東京韓人教会」の主任司祭を務める。1999年、韓国・軍宗教区の第二代教区長。2010年、議政府教区の教区長に任命され、同年、日本と韓国の司教たちの相互交流と学びの場、「韓日(日韓)司教交流会」の韓国側の担当司教を11年間務めた。
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