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修道制と中世書物  ※お取り寄せ品 [八坂書房]

パウルスショップ価格: 7,150円(税込)

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キリスト教修道制が、宗教的実践の過程で中世の書物メディアにもたらした影響を、聖書、典礼書、動物寓話集などを中心に多角的に検証、日本における寺社文書・経典の例と比較しつつ、新たな側面から光をあてる共同研究の成果。

修道会の霊性と中世の書物文化、その分かちがたい関係の諸相と核心に迫る。総説と各論、西洋と日本が重層的に響き合う画期的論集。


●目次
第I部 総論【大貫俊夫+赤江雄一+武田和久+苅米一志】
 I─1 キリスト教修道制における書物メディアとその展開
 I─2 日本中世仏教における書物メディアとその展開
第II部 書物文化の醸成
 II─1 西欧初期中世秘跡書写本の装飾イニシアル
     ──vere dignumとte igiturのイニシアル・ページの機能をめぐって【安藤さやか】
 II─2 二重修道院の書物──セッカウ修道院の書物係ベルンハルト(1140-80/85)の足跡を追って【林賢治】
第III部 書物による知の継承・改変
 III─1 世俗知から宗教知へ──ボエティウス『哲学のなぐさめ』に見る知的世界観の変容【阿部晃平】
 III─2 西欧中世の修道院と動物寓意テキストについて
     ──Dicta Chrysostomi版フィシオログス写本の分析から【長友瑞絵】
 III─3 ドイツ語圏英雄伝承の教化素材化
     ──ニーベルンゲン伝説およびディートリヒ伝説を題材に【山本潤】
第IV部 歴史叙述とアイデンティティ
 IV─1 托鉢修道会のアイデンティティと書物【梶原洋一】
 IV─2 『キリストの生涯についての黙想』をめぐる二大托鉢修道会のイメージ戦略【荒木文果】
 IV─3 聖マルゲリータ・ダ・コルトーナをめぐる記憶の政治と書物
     ──13–14世紀転換期におけるフランチェスコ会・イタリア都市・聖人崇敬【白川太郎】
第V部 日本中世との比較
 V─1 聖地と日本仏教史の再創出──『金剛山縁起』の偽撰と受容【川崎剛志】
 V─2 「東国の王権」を守護する観音
     ──真名本『曾我物語』・『源平闘諍録』・坂東三十三所縁起【宗藤健】


編者:大貫俊夫 / 赤江雄一 / 武田和久 / 苅米一志
判型:A5判 上製
ページ数:416ページ
ISBN:978-4-89694-363-4
発行:八坂書房


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