パリの地でキリスト教信仰を深めた小説家と、日本人にとってのキリスト教を追求したカトリック司祭。
両者の間で激しさをもって交わされた稀有な往復書簡。信仰者としてあることの根幹を問う。42年の歳月を経て、初の単行本化。
●目次
第1回
芸術のなかにもなかった故郷の色を(高橋たか子)
「石の文化」の持つ重み(井上洋治)
第2回
「大都市の荒野」で祈るイエルサレム会(高橋たか子)
祈りとは言葉のつきた地平にはじまるものだ(井上洋治)
第3回
「無念無想」と「沈黙」の違い(高橋たか子)
一輪の花のいのちにふれて入る道(井上洋治)
第4回
あまりにどぎつく、赤裸々な人間の中で(高橋たか子)
キリスト教の戦闘的姿勢になじめなかった自分(井上洋治)
第5回
M・マグダレナとサマリアの女とイブにみる女の原型(高橋たか子)
自分を神のいのちの前に投げだす(井上洋治)
第6回
祈りとは、言葉のつきた地平に終わるもの(高橋たか子)
祈りは自己凝視ではなく、神の光を受けとめること(井上洋治)
第7回
日本的とか西洋的とかを超えた真実(高橋たか子)
日本のキリスト教の問題は、文化内開花にある(井上洋治)
第8回
本当のものが熟した時に生じるのが「文化内開花」(高橋たか子)
人間を知ることと愛することとの決定的な違い(井上洋治)
第9回
キリスト教に入るために障害だったこと(高橋たか子)
日本の土壌に、イエスの福音のたねを(井上洋治)
第10回
キリストの生命体(高橋たか子)
日本・キリスト教の確立への努力(井上洋治)
第11回
私は人間の愛し方を知りたい(高橋たか子)
日本人は「場」と「和」の倫理(井上洋治)
第12回
神において人間のうちに望みを見る(高橋たか子)
まず己の目の埃を取り除く努力から(井上洋治)
付録・高橋たか子
「神の位置」、「エルサレム修道会について」
付録・井上洋治
「キリスト教の日本化」、「テレジアと現代日本の教会」、
「日本の精神的風土とキリスト教・序論」、「未来の〈日本の神学〉への期待」
本書について(奴田原智明)
著者:井上洋治 / 高橋たか子
編者:奴田原智明
判型:四六判 並製
ページ数:322ページ
ISBN:978-4-911258-09-5
発行:教友社
2024年12月24日初版
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