日本を、長崎を、こよなく愛した一人の神父がいた。その名はウィゼン神父。
祖国を離れ、異国の地で宣教に命を燃やし続けた宣教師は、長崎市の西町カトリック教会の司牧や南山小学校の校長としても活躍され、みんなに愛された人物であった。
本書は、生前の神父と親交の深かった訳者が故人を懐かしみ、感謝と愛をこめてつづったものである。そこには、「今、いちばん大切なこと」「忘れかけていたキリストへの心」「キリストを伝えることの大切さ」が、優しい言葉でいっぱい詰まっている。
●目次
ペトロの物語 〈一九九二年の手紙〉
Decoration(飾り、賞)について 〈一九九三年の手紙〉
Wiesen Week(ウィゼン神父の一週間) 〈一九九四年の手紙〉
Radiation(放射)と私 〈一九九五年の手紙〉
Father Pungへの手紙 〈一九九六年の手紙〉
Retired(退職) 〈一九九七年の手紙〉
あとがき
著者: H.J.ウィゼン
訳者: 友成ヤエ
判型: B6判上製
ページ: 128
ISBN: 4-8056-6933-0
その他: 発売元:サンパウロ