カルメル会の修道司祭として、現代日本の霊性を代表する著者。しかし聖書に出合った当初は、「福音書に記されているイエス・キリストの生涯を織りなす多くの奇跡物語が、余りにも荒唐無稽のつくり話としか思えなかった」と述懐する。
「聖書をどのように読むべきか」、といえば、難しい方法論におちいりがちな中で、「聖書にいかに親しむか」を問い続けて生まれた名著と評されている。 東西霊性交流をはじめ、諸宗教の対話を促進させた著者が、聖書学に東洋的霊性、精神分析、心理学等の視点を織り交ぜ、聖書を味わうための理論と実践を具体的に提示したロングセラー。
著者: 奥村一郎
判型: B6判並製
ページ: 144
発行: オリエンス宗教研究所