カトリック教会にとって諸宗教対話とは、福音宣教という使命の一部をなすものです。しかし、その実践や本質探究にあたっては、種々の問題が生じていることも事実です。それら諸問題に答えるため、各方面から数々の提案や実践法が提言されていますが、本宣言は、それら諸提言に対しては欠かさず「慎重な識別」を行うことが必要であると説き、カトリック教会が固持すべき固有のアイデンティティを明示しています。
原題『Declaration Dominus Iesus
on the Unicity and Salvific Universality of Jesus Christ and the Church
』
●目次
序 文
第一章 イエス・キリストの啓示の充満性と決定性
第二章 救いの働きにおける受肉したみことばと聖霊
第三章 イエス・キリストの救いの秘義の唯一性と普遍性
第四章 教会の唯一性と同一性
第五章 神の国、キリストの国である教会
第六章 救いとのかかわりにおける教会と諸宗教
結 論
注
付録 本宣言の概説(和田幹男)
著者: 教皇庁教理省
判型: B6判並製
ページ: 96頁
ISBN: 4-87750-123-1
発行: カトリック中央協議会