わたしの一生に太陽がさんさんと注いでいたのは「心の深みに住まわれる神」と親しくしていたからでした。
二十一世紀の日本に生きるわたしたちは、過去のどの時代の人々よりも豊かな生活をしています。しかしこの時代が過去のどの時代よりも平和な時代であるとは誰も言えないでしょう。国と国の間の平和、国内の平和だけではありません。最も大事な心の平和が失われた時代なのです。エリザベットは短命でこの世を去ることを恨まず、むしろ喜びの内にこの世を去ることができたのは、喜びのうちに人生を生きたからであり、その喜びは「神との親しさ」から来ていたのです。
●目次
1 三位一体のエリザベットの生涯
2 泉への招き
3 神はわたしのうちに、わたしは神のうちに
4 死への旅の同伴者
5 「わたしたちとともにおられる神」インマヌエル
6 神の愛を信じて
7 神により頼む
8 愛の神秘
9 苦しみの神秘
10 苦しみの使徒職
11 「三位一体への祈り」について
三位一体への祈り
三位一体のエリザベットの年譜
サブタイトル: 三位一体のエリザベットとともに生きる
著者: 伊従信子
判型: 文庫判
ページ: 195頁
ISBN: 4-88216-264-4
発行: 聖母の騎士社