第一部では教会の起源として、秘跡の起源と歴史を振り返ります。聖書では、信仰の秘儀を表現する儀式がどのように理解されているのでしょうか。そして初代教会、教父たちはそれをどのように受け継いだのでしょうか。
本書は2001年夏に開催された上智大学神学講習会での講演をもとに、あらためて原稿を書き下ろした論文集です。
●目次から
第I部 秘跡の起源と歴史
イエスと儀礼 廣石 望(フェリス女学院大学助教授)
パウロにおける「秘義」 朴憲郁(東京神学大学教授)
原始教会の儀礼と秘跡 小林 稔(上智大学教授)
教父たちの秘義理解 手塚奈々子(明治大学助教授)
入信式と秘跡教育-入信式の歴史と現代の実践課題
石井祥裕(上智大学講師)
『こんちりさんのりやく』
-キリシタンの心を支えた奇書にみる罪のゆるし
川村信三(上智大学講師)
第II部 秘跡と典礼の現在
秘跡としての教会 岩島忠彦(上智大学教授)
秘跡と典礼における法規の役割 菅原裕二(グレゴリアン大学助教授)
秘跡と霊的生活-教会活性化のために
片山はるひ(上智大学助教授)
典礼と共同体 宮越俊光(上智短期大学講師)
旧約聖書とシンボル-秘跡理解を豊かにするために
佐久間勤(上智大学教授)
シンポジウム
秘跡と日本の教会-典礼の活性化を考える
発題者 田代和生(カトリック中央協議会典礼委員会秘書、横浜教区司祭)
今井幸子(カトリック三軒茶屋教会員)
森 一弘(カトリック東京教区司教)
司会 山岡三治(上智大学教授)
サブタイトル: 秘跡の神学と教会の活性化
編著: 佐久間 勤
判型: B6判並製
ページ: 560
ISBN: 4-8056-4616-0
発行: サンパウロ