本書は、個人で聖書を読んでいるか、あるいは聖書研究会、大学のコース、神学研究の入門レベルに取り組んでいるような、聖書に興味を寄せる広範な人々に向けられたものです。
また、これらの人々が、なぜキリスト論に関する議論が存在するのか問題点をよく理解し、さらによく聖書を読み、しっかりとした識別力をもって現代の論点を考察するための聖書的な背景を知る手助けとなることにあります。
●目次から
第一部 キリスト論の意味とさまざまなアプローチ
第一章 「キリスト論」が意味するもの
第二章 新約聖書キリスト論へのさまざまなアプローチ
(A)学問的ではない保守主義
(B)学問的ではない自由主義
(C)学問的自由主義
(D)ブルトマン派の実存主義
第二部 イエス自身のキリスト論
第三部 新約聖書におけるキリスト者のキリスト論
第七章 イエスの再臨あるいは復活という
言葉をもって表現されたキリスト論
(A)再臨(パルージア)のキリスト論
(B)復活のキリスト論
第八章 イエスの公的宣教活動に関して表現されたキリスト論
第九章 宣教活動前の描写において表現されたキリスト論
(A)イエスの家庭環境、あるいは少年時代におけるキリスト論
(B)懐胎のキリスト論
(C)先在のキリスト論
サブタイトル: 新約聖書キリスト論入門
著者: レイモンド・E・ブラウン
訳者: 古里 慶史郎
判型: A5判並製
ページ: 400
ISBN: 4-8056-0458-1
発行: サンパウロ