毎朝、神棚または仏壇に向かって手を合わせ、あるいは「主の祈り」を称える――そういう人がいなくなった日本。この“無宗教な日本”は、実は徳川幕府以降のもの。この点を鎌倉中期の僧、“時宗”の祖とされている一遍上人にさかのぼって考察し、現代日本に提言する。
●主な目次
I 無宗教とは?
II 大船に乗った気持
III たましいと散骨
IV 新興宗教と幻想
V 隣人と戒律の再発見
VI 一遍上人と踊り念仏
VII 原理主義の誤り
VIII 超宗派への呼びかけ
IX 宗教教団の役割
著者: 黒田和雄
判型: B6判並製
ページ: 192
ISBN: 4-8056-6530-0
発行: サンパウロ