2002年、ドミニコ会ロザリオ管区は来日四百周年を記念し、そして2004年、キリシタン禁教令が撤廃されて後、1904年、再来日し、四国で福音宣教を開始した百周年を祝う。
近年、わが国で司祭の高齢化とともに司祭召命の減少が憂慮されているが、いつの時代でも邦人司祭の養成は重要なことである。1549年、聖フランシスコ・ザビエルが来日して以来、イエズス会は各地にセミナリオやコレジヨを設立して優秀な邦人司祭の養成に努力してこられた。1602年、ドミニコ会ロザリオ管区が島津家久の招きを受けて甑島に5人の宣教師を派遣したとき、すでにキリシタンに対する激しい迫害が始まっていた。キリシタン禁教令下で、ドミニコ会ロザリオ管区は邦人司祭の養成に関してどのような取り組みをしてきたのであろうか。これが本書の目指す要点である。
●主な目次
第一部 歴史的叙述
日本におけるドミニコ会邦司祭への召命の実情
マニラのサント・ドミンゴ修道院において五人の邦人司祭が誕生した次第
マニラのサント・ドミンゴ修道院に所属した邦人ドミニコ会士たち
日本人召し出しの促進
マニラにおいてドミニコ会修道者となった日本人の略歴
第二部 史料集(史料集1〜7)
編著: ホセ・デルガド・ガルシア
訳者: 岡本哲男/佐久間正
判型: B6判並製
ページ: 232
ISBN: 4-8056-2083-8
発行: サンパウロ