すべての「救い主」は、潜在的に全世界に対する使命を負っている。
「十戒」「三位一体」などのキリスト教的キーワードによって、イスラム教との間に存する接点・相違点を浮き彫りにしつつ、同じキーワードをもとに「効率一辺倒」「ニート」「テロリズム」など、今日的諸問題との関連についても考察する。そして、宗教が現代人の内外面に否応なく働きかける影響力の大きさを如実に示していく――。さらに考察を深めたい読者に向けて、同著者の『一神教の“ナゾ”を解く』『日本人は無宗教か?』がある。
●目次
I 救い主と新世紀の到来
II 「逆十字軍」ということ
III キリスト教と救世主
IV より良き明日のために
付論 「下から上へ」の神学 ―マリア様の役割について―
【著者紹介】1921年生まれ。東京大学法学部卒業。1956ミ57年ニーマン・フェローとしてハーバード大学に留学。以降、ジャパンタイムス論説委員、拓殖大学商学部教授を経て現在に至る。
著者: 黒田和雄
判型: B6判並製
ページ: 168ページ
ISBN: 4-8056-0465-4
発行: サンパウロ