アイルランドから日本へ旅行に来た女性シェイラ。空港で彼女と出会うアメリカ人青年のジム。シェイラは、ジムに連れられて、淡路島にある黙想所を訪れます。そこでは、カトリックの司祭と聖公会の司祭に導かれて、東洋的思想を取り入れた悟りへの歩みが模索されていました。互いに引かれ合い、その愛情にとまどいながらも、ジムとシェイラは、自分と向き合い、大自然の中にある「わたしたち」を感じ取り、本当の愛へと分け入っていきます。
【著者紹介】トーマスG.ハンド
1920年カリフォルニア生まれ。ゴンザガ大学にて哲学修士、サンタ・クララ大学にて神学修士を取得。イエズス会会員。1953?82年日本に滞在し、英語教育に携わりながら、数々の黙想指導を行う。その間、鎌倉の山田耕雲老師のもとで本格的な座禅修行に励む。2005年死去。著書に李純娟との共著『水の味わい??東洋思想と神』、『〈空〉と〈神〉のダイナミズム??一米国人神父の魂の巡礼』(ともに春秋社)。ほか、日米の宗教機関誌に論文多数。
著者: トーマスG.ハンド
訳者: 中野信子
判型: B6判並製
ページ: 376
ISBN: 978-4-8056-1511-9
発行: サンパウロ