キリストに後れること、およそ10年の、聖パウロの生誕2000年にあたり、ローマ教皇ベネディクト16世は、2008年6月29日からの1年間を、「聖パウロの年」として記念することを宣言した。この機会に、もしパウロが、現代にキリストを告げようとすれば、どこに目をそそぐであろうか、と本書の著者とともに問うてみることは有益であろう。
●目次
まえがき
第一章 三つの精神に生かされる人
第二章 回心
第三章 使徒の召命
第四章 宣教活動
第五章 逆らいのしるし
第六章 使徒の心
第七章 人間パウロ
第八章 宣教の方式
第九章 ケリグマから教会まで
第十章 宣教の神学
1 神の普遍的救済意志
2 罪の普遍性
3 あがないの普遍性
4 教会の普遍性
5 終末をめざして
6 カトリック的展望
第十一章 キリスト者の協力
第十二章 現代への呼びかけ
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●著者紹介
ワルテル・ガルディーニ(Walter GARDINI)
グレゴリアン大学の神学院を卒業後、ヴァチカン教皇庁立聖書委員会、ウルバノ大学宣教科学科で勉学をつづけ、宣教の神学については著名な研究家となった。イタリアのいくつかの神学校でつづけた多様な活動のなかで、著者はつねに、宣教精神の源泉と偉大な宣教者パウロの姿に思いをはせていた。本書は、その活動と研究の結実である。その後、アルゼンチンに渡ってブエノスアイレスの大学で教え、70年代の半ばには、1年間ほど日本に滞在してキリスト教と仏教の関係も研究している。現在はブエノスアイレス在住。
著者: ワルテル・ガルディーニ
訳者: アグネス・レト
判型: A5判上製
ページ: 256頁
ISBN: 978-4-7896-0649-3
発行: 女子パウロ会