「難しい」というイメージがある教父たちの言葉。ところが、テゼ共同体の手によるこの初期キリスト者たちの言葉の抜粋集は、実に読みやすい。彼らの確信に満ちた言葉が、現代の私たちの心にも生き生きと響いてくるのである。
この抜粋集にはまた、編集者であるテゼ共同体の中心メッセージ、「内なる命と人間の連帯」があふれている。エキュメニカルな共同体として知られるテゼ共同体に興味のある人にも、ぜひ読んでもらいたい一冊である。
収録人物あるいは書物:
ディオグネトスへの手紙/アンティオキアのイグナティオス/ユスティノス/ディダケー/ローマのクレメンス/ブランディナ/スミュルナのポリュカルポス/リヨンのエイレナイオス/オリゲネス/カエサリアのバシレイオス/ナジアンゾスのグレゴリオス/ニュッサのグレゴリオス/ヨハネ・クリュソストモス/四世紀か五世紀の無名の著者/アンブロシウス/アウグスティヌス/大グレゴリウス/証聖者マクシモス/ダマスコのヨハネ/砂漠の修道者たち/ポントのエヴァグリオス/ヨハネ・カシアヌス/ガザのバルサヌフィオスとヨハネ/ガザのドロテオス/ヨハネ・クリマコス/シリア人イサク/ナレクのグレゴリオス/新神学者シメオン
編著: テゼ共同体
訳者: 打樋啓史
判型: 新書判
ページ: 288
ISBN: 4-8056-2074-9
発行: サンパウロ