Ｊ・Ｈ・ニューマン?近代のアウグスティヌスと言われ、パスカルやキェルケゴールにも比せられる近代ヨーロッパ精神史上の偉大な指導者、神学者、枢機卿。ニューマンを学ぶ人のために、日本ニューマン協会所属の研究者が、その生涯、歴史的背景、文学・教育・神学各分野の思想的特徴を多角的に描き出した入門書。

●目次
日本ニューマン協会について　　巽豊彦
まえがき
第一部　ニューマンの生涯について
　　ニューマンの生涯　　長倉禮子
　　ニューマンの生涯を彩った人々　　巽豊彦
第二部　歴史的背景
　　リトルモア時代　　清水泰子
　　ニューマンとオラトリオ会　　岡村?子
第三部　教育者としてのニューマン
　　ニューマンの大学教育論　　神谷高保
　　人格共同体としての大学教育　　川中なほ子
『タムワース読書室』にみる成人教育論　　宇野慶
第四部　文学者としてのニューマン
　　文学者としてのホプキンズとニューマン　　平田トミ子
　　ニューマンとギャスケル　　足立万寿子
　　恩寵への讃歌『カリスタ』　　長倉禮子
　　チャールズ・リーディングが見いだしたもの─聖体を保存する教会　　野谷啓二
第五部　神学者としてのニューマン
　　ニューマンと天使たち　　ピーター・ミルワード
　　「イエス・キリストを信じる」とは　　川中なほ子
　　良心─まことの心　　竹内修一
　　マリア論─聖母への崇敬　　川中なほ子
　　煉獄の神学─魂の浄めについての神学的発展　　橋本美智子
　　信徒に聞く　　岡村?子
　　ニューマンの恩恵論─愛情深い聖性の美しさ　　阿部仲麻呂
あとがき
参考文献
用語解説
執筆者紹介

編著：日本ニューマン協会
判型：A5判並製
ページ数：326ページ
ISBN：4-902211-16-5
発行：教友社