中世のイタリア、アシジの修道院の沈黙の中に自ら閉じ込めた聖クララ。本書は最新の研究成果をふまえつつも、列聖に際して教皇の命によって書かれた『聖なるおとめクララの生涯』を、その直接の資料である列聖調査記録と照らして読み直したものである。この作業を通して浮かび上がってきたのは、全く新しいクララの姿であった。それは中世の枠を破る新しい自覚をもった女性像である。
●目次
日本語版への序文
序章 アシジのクララ 沈黙と記憶のはざまで
第1章 アシジのクララとは誰か?
第2章 記憶の形成 源泉史料
第3章 コルテジーア
第4章 回心
第5章 償い
第6章 貧しさ(清貧)
第7章 クララとフランシスコ 似ていて異なるふたり
第8章 「ダミアニテ」、「貧しき姉妹たち」、または「閉じこもった婦人たち」?
第9章 戦争と平和
第10章 病と死
第11章 聖性
第12章 レジェンダが語らないこと
注
監修者あとがき
著者:マルコ・バリトリ
訳者:アルフォンソ・プポ、宮本順子
判型:A5判並製
ページ数:224ページ
ISBN:978-4-8056-4825-4
発行;サンパウロ
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