イエスは政治的、宗教的な権威、律法の解釈から完全に自由であった。人々は「抑圧された自分たち」を解放してくれるという期待に、イエスを閉じ込めようとした。しかし、イエスの自由とは、すべての人と神とを同時に解放していくような自由であった。本書は、イエスが同時代人たちからどう見なされていたのか、イエス自身は自分をどう見ていたのか、彼の断罪の意味は何だったのか、そして、どのようにイエスは「赦し」によって憎悪を克服したのかを明かし、イエス・キリストにおける神の啓示まで、歴史学的に要約しつつ、段階を追って解き明かしていく。ナザレのイエスが、その生と死と復活によって今も私たちを自由に向かって導いてくれることを説得力をもって明示する、躍動的なキリスト論。
著者:クリスチャン・デュコック
訳者:竹下節子
判型:四六判並製
ページ数:237ページ
ISBN:978-4-88626-495-4
発行:ドン・ボスコ社
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