日本で信教の自由はどう捉えられてきたのか。比較的寛容とされる日本社会で「異質」と見なされたキリスト教に照らして、近代以降の信教自由の歩みを概観する。さらにそこから自由の意味や少数者への視線、メディアの役割など、背後に潜む日本の文化的特質を探っていく。
●目次
はじめに
I 禁制時代●1868‐73
1章 フルベッキの「ブリーフ・スケッチ」
2章 森有礼の「宗教自由論」
3章 中村敬宇の「上書」
II 黙許時代●1873‐89
4章 葬儀の自由
5章 高梁教会事件
6章 公許の建白
III 公許時代●1889‐99
7章 大日本帝国憲法の発布
8章 内村鑑三不敬事件
9章 熊本英学校事件
10章 巣鴨監獄教誨師事件
11章 訓令一二号問題
12章 『青年之福音』事件
IV 監督時代●1899‐1912
13章 矢部喜好の兵役拒否
14章 蘆花の「謀叛論」
15章 新潟の「楠公事件」
V 公認時代●1912‐38
16章 新渡戸稲造・松山事件
17章 上智大学靖国神社参拝拒否事件
18章 美濃ミッション事件
19章 奄美大島事件
20章 矢内原忠雄辞職事件
VI 統制時代●1938‐45
21章 灯台社事件
22章 ホーリネス教会事件
VII 自由時代●1945‐
23章 保障された「信教の自由」のなかで
おわりに
信教自由史略年譜
著者:鈴木範久
判型:四六判上製
ページ:252ページ
ISBN:978-4-87232-071-8
発行:オリエンス宗教研究所
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