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ルルドの聖母(2/11)
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ルルドは、フランスとスペインの国境となっているピレネー山脈の麓(ふもと)、フランスの南西部のオート=ピレネー県の人口15000人ほどの小さな町です。このルルドには4つの教会と多くの病院が建ち、世界中から多くの人々が毎日、巡礼に訪れています。
1858年2月11日、ベルナデッタ(1844-1879)という14歳の貧しく無学に近い娘のところに聖母マリアが現われました。まきを採るために出かけた彼女は、小さな洞くつから光が輝き出、その中に真っ白な服装で腕にロザリオを下げた美しい女性が立っているのを見ました。「15日間ここに来るように」とその女性からいわれたベルナデッタは、洞くつに通い続けました。人々は最初冷笑しましたが、日増しに彼女とともに洞くつに通い、祈るようになりました。彼女のもとに聖母は18回現われました。その間、ベルナデッタは聖母マリアからのメッセージ「罪を償うこと、この場所に聖堂を建てること」などを人々に伝え、聖母マリアがベルナデッタに命じて掘らせた泉が、人々の病をいやしたことからいつしかその話が人々の中に広まっていきました。
その後1866年にベルナデッタはヌヴェール愛徳修道会の修道院に入り、病弱な身をイエスにささげながら35歳の生涯を閉じました。現在、彼女の遺体は腐敗しないままフランスのヌヴェールの愛徳修道会本部修道院に安置されています。1933年、ベルナデッタは聖人に加えられ、記念日は4月16日です。
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