聖書に描かれる「福音」は、なぜ「喜び」であるのか？
そして私たちは、どのように「福音の喜び」を生き、伝えていくか…？
聖書や神学、平和学、環境問題等から、現代日本のキリスト教が直面する課題を立体的に考察する一冊。
論文10本とシンポジウムの記録を収録。

●目次
第1部　聖書・神学からの照らし
　教皇フランシスコの神学　　ホアン・アイダル
　「よきおとずれ」の背景にあるもの--第二イザヤの場合　　月本昭男
　「よい知らせ」を喜ぶ？--ルカ文章における喜びのダイナミズム　　山中大樹
第2部　「福音の喜び」を生きた人々
　苦しみの意味と福音の喜び--永井隆の語る「摂理」とは　　片山はるひ
　ルターにとっての福音の喜び　　江藤直純
第3部　日本と「福音の喜び」
　日本人の心に福音の喜びを届ける--遠藤周作と井上洋治の試み　　山根道公
　苦しむ神・甦る神--宗教間対話の立場から　　高山貞美
第4部　現代社会における「福音」--平和・環境
　福音宣教の社会的次元--平和　　小山英之
　現代世界憲章50年と日本の今　　光延一郎
　『福音の喜び』と社会的包摂に向けた環境問題への取り組み
　　--インド・イエズス会による先住民族の農村での事例をもとに　　吉川まみ
第5部　シンポジウム「日本人の心に届く『福音』とは？」
　司会/片山はるひ　　パネリスト/高山貞美、月本昭男、山根道公
あとがき

編者：片山はるひ、高山貞美
判型：四六判　並製
ページ数：290ページ
ISBN：978-4-8184-0937-8
発行：日本キリスト教団出版局