ルターがローマ・カトリック教会に対しての問い『九五か条の提題』を掲示した出来事から500年。第二パチカン公会議後のカトリック教会でエキュメニズムを牽引してきたカスパー枢機卿が、ルターを再解釈し、彼が投じた神学的問いの今日的意義と本来の意図、現代の多様性における一致への希望を語る。

●目次
序論　多様なルター像と異質なルター
第1章　衰退と出発への過程
第2章　ルターの意図―キリスト教 の福音に基づく再生
第3章　教派の違いの時代の成立と終わり
第4章　ルターと近代精神
第5章　カトリック 性の新しい発見とエキュメニカルな時代
第6章 マルティン・ルターのエキュメニズムに対する現実性
第7章　慈 しみのエクメネー　１つの展望
Ｗ・カスパー枢機卿『マルティン・ルター』を読む（徳善義和）
訳者解説
年表

著者：W.カスパー
訳者：高柳俊一
判型：B6判　並製
ページ数：104ページ
ISBN：978-4-7642-6459-5
発行：教文館