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後期スコラ神学批判文書集 ※お取り寄せ品[知泉書館]

パウルスショップ価格: 5,500円(税込)
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ルターは初期の聖書講義を通して新しい神学思想を着想し,ローマ書講義が終わった1517年,「スコラ神学を批判する討論」を公開した。これは神学的に危険な要素をはらんでいたが,教会当局からの干渉はなかった。その数週間後に「95カ条の提題」で贖宥問題を取り上げたが,これは神学的にはさほど重要ではなかった。しかし政治的には重視され,民衆が理解しやすかったこともあり,ドイツだけでなくヨーロッパ各地で多大な反響を引き起こした。これによって宗教改革の火ぶたが切って落とされたのである。

1521年のヴォルムスの国会以後,宗教改革は現実味を増しルターの思想は危険視され,遂にヴァルトブルク城に幽閉された。そこで聖書のドイツ語訳に従事しつつ,初期討論集への批判に対する反批判を試みた「スコラ神学者ラトムス批判」を執筆し,初期ルター神学が豊かに展開した。
後期スコラ神学とはオッカムの影響を受けたガブリエル・ビールの思想を指す。その中心思想は修道目的である,神により義人と判断される「義認」を得るための準備についての学説である。いわゆる恩恵と自由意志のどちらを優先するかという問題であり,ルターは自由意志を優先するビールを批判し,関連の文書を発表した。本書は宗教改革の基本となる難解な一連の文書の待望の翻訳と紹介である。

著者:マルティン・ルター
訳者:金子晴勇
判型:新書判 並製
ページ数:402ページ
ISBN:978-4-86285-293-9
発行:知泉書館

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