ユレクとロレクの間には、変わることのない真の友情がある。そこには、学校、友情、恋人、はじめての経験など、青春時代に特有の、日常の様々な出来事がちりばめられている。歴史が最悪の様相を呈していた第二次世界大戦の最中に育ったユレクとロレクの二人は引き離され、全く違った人生を歩むことになる。ユレクはユダヤ人として、迫害を受け、逃走・亡命生活を余儀なくされることになったが、クリスチャンであるロレクは、終戦後、誓願をたて、ヨハネ・パウロ二世の名を戴いて教皇となるのである。しかし、そんな歴史の流れも二人の友情を消し去ることは出来なかった。