青年期の生きる意味を支える教育とは何か。スピリチュアリティをキーワードとして、フランクル思想と物語論(ナラティヴ研究)を手がかりに解明を試みる。高校・大学の教育現場のみならず、教会の福音宣教、霊性研究、一般教養にも役立つ知見を幅広く紹介し、生きる意味を見失いがちな現代人に希望の在りかを示唆する一冊。

●主な目次
序章
第1部　スピリチュアリティ育成に関する倫理的検討
　第1章　フランクル思想に基づくスピリチュアリティ育成の視点
　第2章　物語論による生徒の意味形成支援
　第3章　カトリック学校で育むスピリチュアリティの特性
　第4章　道徳教育を超えるスピリチュアリティ育成の可能性
第2部　スピリチュアリティ育成の実践に向けて
　第5章　青年期のスピリチュアリティと意味探究の実態
　第6章　高校生の自己物語にみる意味形成の三要素の役割
　第7章　意味形成の三要素を生かす宗教教育の構想
　第8章　日常と超越をつなぐ宗教科の授業
　第9章　生徒のスピリチュアリティを育む教師の在り方
第3部　スピリチュアリティ育成の展開
　第10章　ヒルティ思想にみる宗教教育の核心
　第11章　スピリチュアリティを育むカトリック大学の巡礼旅行
　第12章　コーリング意識を育むカトリック大学のキャリア教育
　第13章　イエスの復活とカトリック教育
結章　　カトリック教育の本質的使命としての宗教教育


著者：加藤美紀
版型：A5判　並製
ページ数：462ページ
ISBN：978-4-907991-62-3
発行：教友社