バッハは、作品の中に小宇宙を完璧に表現しました。それは終末を超越したときの、この世界の再現でした。すなわち、この世界が宇宙も含めて死を超越するとき、初めて見せるであろう世界の姿を、作品の中に表現したのです。

●主な目次
第1章　J.S.バッハへの道（超人を誕生させたもの）
　音楽は数学だった
　プラトンの著作に見る音楽
　キリスト教
　キリスト教とギリシアの音楽論
　夜明け
　M.ルター
　M.ルターの音楽に対する考え方
　超人誕生の素材

第2章　J.S.バッハの暗号　ー初級ー
　絵画、あるいは幾何学的暗号
　数の初歩的な暗号

第3章　J.S.バッハの暗号　ー中級ー
　「マタイ受難曲」とは
　ある音形が特定の意味を表すもの（1）
　ある音形が特定の意味を表すもの（2）
　劇的演出（1）　
　劇的演出（2）
　複雑な数字による暗号（1）
　複雑な数字による暗号（2）
　絵画と数字の組み合わせ
　再び最後の晩餐へ
　「マタイ受難曲」以外の作品にも多く見られる暗号

第4章　J.S.バッハの暗号　ー上級ー
　肖像画の中に描かれた「謎のカノン」
　「マタイ受難曲」のイエス最期の言葉
　「フーガの技法」

終章