どの命題においても、最初に主題の意義と課題を具体的に述べ、次いで典拠(聖書や教皇メッセージ等)によって精密な考察を行い、最後に結論と課題の具体的解決法を述べている。平和、人間、教育、福祉、そしてキリスト教への深い、そして新たな視点に溢れた書。

●目次
第I部　修道生活について
第1章　完全なる人間像
　I　　　人間の真の完成とは
II　　　福音的勧告
第2章　現代世界における修道生活の意義
　I　 『現代世界憲章』に読まれる現代社会の特徴
　II　 「時のしるし」がわたしたちに求めるもの
第３章　キリスト教的共同体の「しるし」としての一致
　I　　キリストが求められた「一致」
　II　　キリスト教的一致の原理
　III　　キリスト教的共同体の条件についての具体的考察
第II部　教育について
第１章　カトリック的教育の今日的意義
　I　　人格の完成とは
　II　　カトリック的教育の重要性
第２章　理想的教育者像を求めて
　I　　「学ぶ」ことと、「生きる」こと
　II　　子どもたちの人格を尊厳する
　III　　子どもたちを心から愛する
第III部　世界平和について
第１章　ヨハネ・パウロ二世教皇の2003年「世界平和の日」メッセージ
　I　　平和のための4本の柱
　II　　平和への4本の柱の具体的応用
　III　　平和を実現する人々
第２章　教皇ベネディクト十六世、2006年「世界平和の日」メッセージ
　I　　真理について
　II　　真理と平和
第3章　教皇ベネディクト十六世、2007年「世界平和の日」メッセージ
　I　　いのちへの権利と信教の自由に権利
　II　　信教の自由
　III　　すべての人格の本姓的な平等
　IV　　平和のための環境保護
　V　　人間のさまざまな思想
　VI　　人格と国際機関
　VII　　国際人道法と国内法
教皇ベネディクト十六世、2008年「世界平和の日」メッセージ
　I　　家庭、社会、平和
　II　　大きな家庭としての人類
　III　　家庭・人類共同体的平和構築のための諸条件
　IV　　紛争停止と軍縮
「信教の自由」について
　I　　信教の自由とカトリック教会の伝統的教え
　II　　信教の自由の根拠
　III　　「信教の自由」と福音宣教
第IV部　キリスト教的福祉について
キリスト教的福祉活動の原典『福音書』
　I　　『福音書』に描かれているイエス像
　II　　イエスが教えられた福音の心
いのちを大切に
　I　　問題提起と、種々の対策
　II　　人間のいのち
　III　　「いのち」を大切にする社会を構築するために
いのちの尊さについて
　I　　「いのちの尊さ」が損なわれている種々の要因
　II　　なぜ、「いのち」が軽視されているのか
　III　　「いのちの尊さ」を実現させるための解決策を求めて
カトリック的ターミナル・ケアについての考察
　I　　死について

著者：山内清海
判型：A5判並製
ページ数：490ページ
ISBN：978-4-8056-2817-1
発行：サンパウロ